板金FABRICATION

自動車修理

板金修理について

板金とは部品交換や脱着、立付け調整・板金作業(鉄板パネルの叩き出し・引き出し)、塗装とは塗装前下地処理・マスキング・スプレー塗装・焼付け・磨きポリッシュ・・・
作業簡単に説明するとこんな感じでしょうか。スタイルガレージではこれらの実作業面はもちろん、費用面に関する事や洗車等の付随作業、また保険交渉や示談交渉にいたるまで、「車の復元」に関して、トータルで取り組んでおります。

ウレタン/PP樹脂バンパー

ウレタン樹脂バンパー

『最近は、少なくなってきているバンパーです。熱成型しているものは、型から外すために 薬剤を使用しており、パテ、塗装の密着は良くありません。 最近では、リサイクル性/コストからPP系の素材になってきています。』

PP樹脂バンパー

『最近多く見られる素材で、官能基がすくないため密着性は悪いがリサイクル性は優れます。密着を上げるため、プライマーを塗布する必要があります。最近日産のラフェスタのバックゲートに採用されています。その他では、デリカのフェンダーや旧型エクストレールのフェンダーにも採用実績があります。バンパ-の素材としては、EPDMやTSOP(トヨタスーパーオレフィン)、PPE/PA複合材などがあり、PPE/PA複合材は良くエアダム、スポイラー等に用いられています。EPDMはPPと混ぜられて採用されています。TSOPは、いろいろな種類があり、一回使用したPPなどの樹脂を再利用して作られているものです。オレフィンといっても溶剤に弱く補修には注意が必要です。PPプライマーはPP素材(PP/EPDM)に限り使用するもので、他の素材に使用するとかえって問題を起こす場合があります。』

バンパーの凹み修理方法

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修理前
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1)熱を加えある程度、元の形に戻します。この場合、熱を加えすぎるとPP樹脂が溶けてしまいますので注意が必要です。
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2)表面をサンディングしてパテにて成形します。
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3)サフェーサーを塗布して基本的な修正は完了です。

バンパーの裂け・切れなどの修理方法

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1)熱を加えて切れている周りの樹脂を溶かします。 溶かした樹脂を切れ目に溶かし込みます。そして冷却します。
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2)PP樹脂用の接着剤を切れ目に流し込み密着させます。
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3)表面をサンディングしてパテにて成形します。
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4)サフェーサーを塗布して基本的な修正は完了です。

バンパーの欠落の修理方法・その1(欠落した切れ端がある場合)

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修理前
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1)バンパー本体と切れ端に熱を加えて密着させます。
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2)表面をサンディングしてパテにて成形します。
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3)サフェーサーを塗布して基本的な修正は完了です。

バンパーの欠落または穴あきの修理方法・その2(欠落した切れ端がない場合)

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修理前
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1)PP樹脂板を欠落[穴]の大きさにカットして熱を加え密着させます。
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2)表面をサンディングしてパテにて成形します。
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3)サフェーサーを塗布して基本的な修正は完了です。

バンパーのキズの修理方法(小)

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修理前
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1)表面をサンディングしてキズを研ぎ落とします。
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2)サフェーサーを塗布して基本的な修正は完了です。

バンパーのキズの修理方法(大)

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修理前
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1)表面をサンディングしてキズを研ぎ落とします。
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2)研ぎ落としきれなかったキズをパテにて成形します。
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3)サフェーサーを塗布して基本的な修正は完了です。

FRP樹脂製品

FRP樹脂製品(繊維強化プラスチック)

『FRP製品には、エアロパーツと呼ばれるドレスアップ製品やフロントグリル、ドアミラーカバーなどがあります。加工がしやすいのでほとんどのFRP製品は修理が可能です。利点は、金属材料よりも比強度が大きく、軽量化が可能、保温性がよい腐食しにくいなどが上げられます。欠点は、素材の分解が困難で、リサイクルや廃棄処分が難しいことです。』

FRP製品の修理方法(キズ等)

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1)表面をサンディングしてキズを研ぎ落とします。
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2)研ぎ落としきれなかったキズをパテにて成形します。
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3)サフェーサーを塗布して基本的な修正は完了です。

FRP製品の修理方法(割れ・欠落等)

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1)グラスファイバー繊維を使い補修します。欠落した破片のない場合は、表面に型を張り裏側から繊維を張り付けます。
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2)表面をサンディングしてパテにて成形します。
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3)サフェーサーを塗布して基本的な修正は完了です。

自動車用鋼板

『自動車業界では近年,地球温暖化問題への対策が求められ,特に燃費向上に伴う二酸化炭素排出量削減が急務です。その最も有効な手段が軽量化であり,薄くしても普通鋼板と同じ強度を得ることが可能な高張力鋼板を採用する機運が高まってきています。高張力鋼板は、引っ張り強さが高い鋼板のことです。普通鋼板が引張り強さ270MPa以上であるのに対して,一般的には340MPa~790MPaのものが高張力鋼板と定義されています。最近の車は、錆を防ぐために防錆鋼板または亜鉛メッキ鋼板を使用しています。以前は普通の鋼板を使っていた為錆が発生しやすかったからです。防錆、亜鉛鋼板は錆に強い反面、パテや塗料の密着度を下げています。』
どの車のどの場所にどのような鋼板が使用されているか知識がないと修理は出来ません。厚さの薄い高張力鋼板は高温(熱)に弱く、錆びにくい防錆鋼板・亜鉛メッキ鋼板は密着度が低いためその鋼板にあった修理方法とパテや塗料が必要になります。

アルミニウム合金の出現

『自動車アルミといえばすぐアルミホイールを連想されますが、近年は、車体に使用されています。これも前項で説明した自動車の軽量化のためです。軽くて強く、資源としても再利用が出来る地球に優しい金属がアルミニウムです。ただコスト面で高価になります。』
アルミの修理は、鋼板と異なった機械や材料を使用します。アルミの特徴である熱・電気の伝導率が高いことは、修理する場合には非常に厄介なことです。高温や高電圧がかかるとパネルは変形してしまいます。熱や電気がパネル全体に広がらないように加えたりします。またアルミは金属疲労に弱いという欠点があります。一度曲げてしまうと元に戻すことが困難になってしまいます。
このようにアルミニウム素材に対する知識と機材・修理方法が重要になります。

耳より情報

部品交換が必要な修理は、新品部品を使用しないでリサイクル部品を使用することにより安価な修理が出来ます。ここでは、平成17年式のトヨタヴォクシー(ノア)フロントドア右交換の修理見積を比較してみます。


 新品部品を使用した場合 リサイクル部品を使用した場合
フロントドア右部品代金 36,800円 19,800円
交換工賃 18,150円 18,150円
塗装費用(含む材料代) 57,930円 0円
合計 112,800円 37,950円

修理金額に74,850円の差がでます。この場合、同じ色のリサイクル部品で交換した見積です。別の色のリサイクル部品でも部品代の差額分は、安くなります。
注意しなければならないのは、リサイクル部品は新品部品と違い常時在庫されているわけではありません。「あるときにはありますが・・・見つからない場合もあります」そして同じ色でも凹みがあったりキズがあったり結局塗装が必要になったりします。
リサイクル部品の相場は、新品部品の5~7割程度の金額です。
バックドアのようにガラスが糊付けされている部品は、若干高めになります。

裏技

先に述べた、リサイクル部品ですがやはり商売ですから仕入れがあって販売になります。
そこで、今流行のオークションをお客様が利用して部品を落札すればもしかしたらもっと安く部品が買える場合があると思います。車検証とカラー番号があれば部品を探すことが出来ます。
そして自分で交換してしまえば・・・部品代のみで直ってしまいます。
困ったときは、当社にご相談ください。持ち込み部品でも修理いたします。

対応クレジットカード

クレジット払いOKです。各種カード使えます。

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